秀衡宝相華唐草紋様万年筆

50,000円(税込55,000円)

購入数

サイズ :長さ14cm
重量  :20g
材料  :プラチナ万年筆 ABS樹脂 本漆 純金箔
技法  :秀衡唐草漆絵

宝相華唐草紋様とは中尊寺金色堂の蒔柱に螺鈿で描かれている紋様で、現世には存在しない花です。

この唐草紋様を参考に、翁知屋が独自に唐草紋様をデザインし、秀衡塗の華やかさをあわせて紋様を作り出しています。


平泉の秀衡塗らしい華やかさと、漆の落ち着いた風合いを大切に紋様のバランスを考えて製作しております。

万年筆の下部に紋様を入れていないのは、キャップを後ろに付けれるように文様を工夫しております。

ペン軸は14Kプラチナ万年筆で、専用の桐箱の中にお入れしております。ペン軸は万年筆らしい書きやすさを考えて基本的に太軸を採用。お申し出があれば可能な範囲で変更いたします。

お世話になった方へのお礼や記念品に使われます。

(翁知屋直販価格です。販売店により異なります。)
 
 
 
 

下地

木地師が木地を完成後、生漆を2回ほど塗り、木地に十分漆を染みこませていく。
凹凸ある木口には、砥の粉と漆を混ぜた錆を使い、ヘラで平らに整えていく。

上花塗り

漆を5回ほど漉しゴミやほこりを除いた上塗り漆を刷毛で少し厚みを残しながら均一に塗っていく。
塗り終えたら、先を尖らせた竹棒などを使い、塗り面に付いたゴミをすくい取り除いていく。
特に難しい工程のため上花塗り専門の職人がいる。

地塗り

金箔をはるために、秀衡雲紋様を描く。
塗り厚は薄く凸凹なく均一に、筆のはらいやかすれを活かし、描いていく。

金箔はり

地塗りの固まり具合をみながら、秀衡塗の象徴<菱形・短冊>の金箔を四ッ菱状に手作業で置いていく。
金箔はデザインに合うサイズに、職人自ら切りそろえる。

秀衡塗 お手入れ方法について

秀衡塗や漆器を使用した後の、お手入れの方法について解説します。
正しく取り扱うことで、愛着を持って長く楽しめる事ができます。

長期間箱にしまった状態は、天然木の漆器にとって良い保存状態ではありません。
乾燥状態を引き起こし、急に使用すると、木の割れや漆はがれの問題も発生します。
できるだけ自然の環境で、使用したり、拭いたりして、水気を与えることで長持ちします。

天然木・漆器は、長期間箱にしまわず、使いながら自然の環境の中で保存することをお薦めいたします。

① 汚れに関して

使用後は、通常の食器用洗剤で洗って大丈夫です。
漆には抗菌作用が有り、しつこく汚れがこびりつくことはありません。
使用後すぐに手洗い頂ければ理想です。

長時間つけ置きするのは、やめてください。木と漆が剥離する原因になります。
洗った後は、すぐに手ぬぐいで水気を拭き取ってください。

② 使用上の注意点

食器洗い機、電子レンジ等、電熱で高温になる中に入れる事はやめてください。
下の写真の様に、金箔が高温になり、下地の木の部分が燃えてしまいます。

③ 金箔の扱いについて

秀衡塗の特徴である菱形の金箔ですが、漆を接着剤として金箔を貼りっぱなしの状態である為、使用していく内に、こすれとれていきます。

しかし、秀衡塗は金箔の綺麗な状態を楽しむ器ではありません。

数百年という長い期間、茶人や民芸運動家が惹かれたのは、使い古された秀衡椀の美しさです。

金箔も原形をとどめ、漆も下地が透けて見えてきたその様に、日本独自の美意識【わびさび】を感じ、魅力を感じたのです。

もちろん金箔直しだけの修理もできますが、使われた歴史を無くすことにもなります。

是非、日頃から愛着を持ち丁寧に使用し扱った上での、このような様に秀衡塗の本当の美・価値があるとご理解頂ければと思います。

古代秀衡椀 <16 世紀 左 梅紋 右 沢瀉紋>
金箔ははがれ落ち、塗りは下地が透けているが、数百年間人々に使い古された美を感じる工芸品である。

翁知屋5代目 佐々木優弥の実績及び受賞歴

平成17年〜平成26年 (財)伝統的工芸品産業振興協会主催 伝統工芸WAZA展 出展
平成21年 (財)伝統的工芸品産業振興協会主催 和NEXT新しい工芸品展 六本木ミッドタウン 商品選定
平成22年 全国商工会連合会主催 中小企業基盤整備機構後援
「地域力宣言2010 in 原宿表参道」表参道ヒルズ 商品選定
平成23年 ■ 経済産業省主催 クールジャパン海外戦略WAO ニューヨーク・パリ展 商品選定
キュレーター推薦ベスト14に選定

■ 財務大臣納税表彰の表彰パネル製作
■ 国税庁納税表彰の表彰パネル製作
平成24年 パリ ジャパン・エキスポ展 / ロンドン アジアハウス出品
グッドデザイン賞受賞
平成25年 ■ パリ メゾン・エ・オブジェ出品
■ ドイツ アンビエンテ出品
■ 一関駅来賓室 花器・盛皿・御用食器 製作
平成26年 現代アート最高峰デザイナーMarc Newson(マーク・ニューソン)氏デザイン 『aikuchi』製作
平成28年 ■ 伊勢志摩サミット 首相からG7首脳への贈呈品に選定
■ 岩手国体 天皇皇后両陛下 御用食器一式製作
■ 中尊寺境内 文芸秀衡塗 みちのくの言の葉展
平成29年 ■ 財務大臣納税表彰の表彰パネル製作
■ 国税庁納税表彰の表彰パネル製作
■ 岩手県知事より依頼を受け、皇太子殿下献上品製作
■ オーダーメイド専用クリエィティブルーム改装
平成30年 ■ 毛越寺境内 文芸秀衡塗 みちのくの言の葉展
■ オープンファクトリー五感市開催
■ カルソニックカンセイ80周年記念像製作(うるし招き猫)
■ 日本内閣府 日中青年親善国際交流事業 翁知屋訪問
■ アートピース脚立 【式】 カーボン×秀衡塗
  ピカ・コーポレーション セイタロウデザイン
平成31年~令和元年 ■ 平泉町の秀衡塗 日本遺産認定
  みちのくGOLD浪漫
  ―黄金の国ジパング、産金はじまりの地をたどる―
■ 第2回オープンファクトリー五感市開催
■ プロ野球選手楽天銀次1000本安打達成記念
  銀次オフィシャルファンクラブ依頼
令和2年 ■ 東京オリンピック・パラリンピック 来賓贈呈品
  翁皿椿紋
■ いわてビジネスイノベーションアワード
  経営発展部門 特別賞 翁知屋creative order事業
■ 翁知屋工房3F 撮影編集メディア・スタジオ整備
■ 第1回 ON-LINE五感市 開催
  実行委員長 佐々木優弥
令和3年 ■ 世界的人気漫画ワンピース(ONE PIECE) 連載1000回記念
  原作者 尾田栄一郎 氏への贈呈品
  主人公ルフィ オリジナル盛皿 製作 (集英社様 依頼品)
■ 中尊寺 山田前貫主への贈呈品 (中尊寺一山 依頼品)
  衣桁 秀衡宝相華唐草紋 製作